落ちてはとける雪。

2020年 03月14日 - 日常

本州の南岸を低気圧が北上し、落ちてはとける雪が降っています。

1974年、フォークグループ・かぐや姫のアルバム『三階建の詩』の収録曲として発表され、伊勢正三が作詞作曲を手がけた名曲「なごり雪」があります。『三階建の詩』をリリースした翌年、レコード会社への不信感などから、かぐや姫が解散しましたが、最後にリリースしたアルバムがオリコンチャートの100位圏内に186週ランクインし続けるという、人気絶頂での解散でした。解散後、伊勢正三と旧知の仲だったイルカのプロデューサーから、「『なごり雪』をカバーさせて欲しい」と依頼されたそうです。そこで、ファンから根強い人気があったものの、かぐや姫としてシングルカットしていなかった「なごり雪」を提供する流れになり、1975年にイルカのカバーによるシングル「なごり雪」をリリース、大ヒットにつながるのです。

♬ 君が去った ホームに残り 落ちてはとける 雪を見ていた 今 春が来て 君はきれいになった 去年よりずっと きれいになった♫

タイトルにもなっている「なごり雪」。
辞書などには「名残の雪」で載っていて、春が来ても消え残っている雪、春が来てから降る雪、という意味で春の季語でもあります。
この曲が発売された頃は、勝手に日本語を作るな、「なごり雪」ではなく「なごりの雪」にしろ、と言われたこともあったそうですが、今ではすっかり定着し、2013年に日本気象協会が選んだ「季節のことば36選」にも「なごり雪」として選ばれているそうです。

発売から40年以上が経っていますが、今後もたくさんのアーティストに歌われていくはずです。きっと、世代やジャンルを超えて人の心に残るからこそ、後世に引き継がれる名曲になっているのでしょう。

 

JR常磐線、9年ぶりに全線再開。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です