春の行楽として花見。

2020年 03月15日 - 日常

きのう気象庁は、東京・靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。平年より12日早く、昨年より7日早い開花で、統計開始以来最も早い開花日となりました。

一方、福島市の花見山は毎年20万人以上が訪れる福島市の観光の目玉ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため福島市が観光を自粛するよう要請しました。

花見は、日本人が古来から楽しみにしていた春の行事です。奈良時代には、花といえば梅や萩などを指していましたが、平安時代の貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で、歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんでいました。以来、この時季に咲き誇る花は、桜以外にも桃や菜の花など色々ありますが、日本人にとって「花」といえば桜の花を意味するようになりました。また、花見は豊作祈願の行事として、農民の間でも行われていました。桜は、春になって山から降りてきた田の神様が宿る木とされていたため、桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていたそうです。

江戸時代になると、春の行楽として花見が庶民の間にも広がり、酒を酌み交わす花見になっていきました。江戸時代は、園芸が盛んになった時代でもあり、桜の品種改良が進んだことで、身近な場所で花見が楽しめるようになったのです。三代将軍家光が上野や隅田河畔に桜を植え、八代将軍吉宗は飛鳥山を桜の名所にし、花見の場も増えました。これらは今でも東京の花見の名所になっています。

2020も本格的な桜のシーズンを迎えますが、コロナの感染拡大防止のために各地で自粛・中止・延期が続いている今年は、残念な花見になりそうです。

 

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