桜の約8割はソメイヨシノ。

2020年 03月26日 - 日常

今週日曜日の22日、東京でソメイヨシノが満開となったという報道がありました。平年より12日、昨年より5日早く、東京が全国トップで満開になったのは2年連続だそうです。開花日とは、標本木(観察する対象の木)で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日のことをいい、満開日とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日のことをいうといわれています。

桜は約10種類の原種をもとに、それらの交配種で100種以上が野生化し、さらに人の手で栽培されたものが300種以上もあるそうで、「八重桜」は里桜の八重咲きの品種の総称とのことです。

現在、日本の桜のおよそ8割は染井吉野(ソメイヨシノ)で、最もポピュラーな桜です。江戸時代末期に、染井村(現在の豊島区駒込)の植木屋が、大島桜と江戸彼岸桜を交配して作りだしたもので、当初は桜で名高い奈良県吉野にあやかり「吉野桜」という名でしたが、吉野山の山桜と間違えやすいため「染井吉野」と改名されたそうです。この新品種が国民的人気を得たのは、大島桜の華やかさを、花が咲いたあとに葉が出てくる江戸彼岸桜の特徴が引き立ててくれたためで、父母の利点を上手く受け継ぐ逸品だったのです。さらに、十年ほどで立派な木に成長するため、明治時代に全国の学校、公園、沿道、河川沿いなどに次々と植えられ、主流となっていきました。ただし、染井吉野は観賞用として交配したため、自力で繁殖することができないそうで、全国にある染井吉野は、一本の原木から接ぎ木や挿し木で増やした、いわば“クローン”。そのため同じ条件のもとで一斉に咲き出し、お花見や観測に適しているわけですが、近い将来寿命を迎えてしまうので、その対応が課題になっているそうです。

華やかに咲き、散りゆく様も美しいものですが、花の見ごろは「花七日」と言われるほど短いものです。今年はどこでどんな桜と、どんなふうに出会えるのか?お花見が楽しみですね。明日には福島市でも開花宣言が出されるのでしょうか?

 

外出自粛、首都圏で拡大。  法華坊主 joe

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