マスク2枚にだまされず。

2020年 04月9日 - 日常

4月に入っても、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う全国的なマスク不足が解消されていません。国内メーカーがそろって増産し、大手家電メーカーまで生産に参入する中、どうしてマスクはいまだに「買えない」のでしょうか。新型コロナウイルス対策として、唐突に総理の口から発せられた「布マスク2枚」、緊急事態宣言が出されている東京などから優先的に、全ての世帯に来週から順次郵送を始めるそうです。

一般社団法人日本衛生材料工業連合会の資料によると、日本でのマスクの歴史は、明治初期に始まります。
当時のマスクは、真ちゅうの金網を芯に布地をフィルターとして取り付けたものです。主として粉塵よけに利用されていました。このマスクが、1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)大流行をキッカケに、予防品として注目を集めるようになります。その後、マスクは徐々に普及し、1923年、内山武商店から発売された「壽マスク」が、商標登録品第1号に認定。マスクの改良も徐々にすすみ、金網をセルロイドに変えたものやフィルター部分に別珍や皮革などを使用したものが現れます。
昭和に入り、インフルエンザが再び猛威をふるった1934(昭和9)年に、マスクは大流行します。以後、インフルエンザがはやるたびに、マスクの出荷量も爆発的に増加。枠のない布地だけのものや1950年には日本初のガーゼマスクが布に代わるマスクとして誕生し、マスクは次第にその形を変えていき、1973年に不織布製プリーツ型の原型が日本での生産・販売されるようになりました。1980年代からの花粉症の流行もそれまでのインフルエンザ用途に加えて一般家庭でのマスクの普及を促進させることとなり、立体マスクの登場など2000年以降、普及が促進されました。

コロナウイルスの感染拡大の影響による品薄は、いつ解消されるのでしょうか。総理の「布マスク2枚配布」にだまされず、心身ともに健全なる生活を営み、長いトンネルではありますが新型ウイルスに負けぬよう頑張りましょう。

 

布マスク配布に、経費466億円。  法華坊主 joe

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