花筏&ハナイカダ。

2020年 04月17日 - 日常

福島のサクラも満開見頃を過ぎ、散り始めています。そこで皆さんは「花筏」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、なんとも日本らしい、そして美しい響きを持っていますね。耳にしただけでも情景が浮かんでくるかのような、とても素晴らしい言葉です。

花筏(はないかだ)とは、散った桜の花びらが水面に浮き、それらが連なって流れていく様子のことです。その花びらの動く様子を筏(いかだ)に見立てた言葉といわれます。
筏に花の枝などを添えたものや、散った花びらが筏にふりかかったものなども、「花筏」という言葉で表現されます。
また、京都の高台寺(こうだいじ=豊臣秀吉の正室・北政所が建立した寺院)の御霊屋(おたまや)には、花筏が描かれた「花筏蒔絵階段」があります。
これは、桃山時代の華麗な蒔絵の象徴ともいえるもので、散りかかった桜の花とともに川を流れる筏が、春の絢爛さを見事に表現しています。

そして数年前に、「花筏」にはもうひとつ別に「ハナイカダ」というものがあることを知りました。
「ハナイカダ」は、モチノキ目に属する落葉低木の名前、つまり植物名です。別名を「ヨメノナミダ」といい、葉の上に花が咲き実をつけるのが特徴です。
ハナイカダの名前の由来は「花筏(花と筏の組み合わせの意)」であり、花や実が乗った葉を筏に見立てたものといわれ、花言葉は「気高い人」とされることがあります。

「はないかだ」は、散った桜の花びらが水面に浮き、それらが連なって流れていく様子のことを表現する「花筏」ばかりかと思っていましたが、葉の上に花が咲き実をつけるのを特徴とする植物の「ハナイカダ」があることを知りました。

 

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“花筏&ハナイカダ。” への1件のコメント

  1. さとくん より:

    コロナをよけながら東京で暮らしています・・・

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