健やかな成長を祈って。

2020年 04月24日 - 日常

「端午の節句」を迎えるにあたり、鯉幟(こいのぼり)を揚げるお宅が見られます。
私が子供の頃は、軒を並べて鯉幟が泳いでいましたが、今はめっきり少なくなりました。

もともと日本では、将軍に男の子が生まれると旗指物(家紋のついた旗)や幟(のぼり)を立てて祝う風習がありました。
やがてこれが武家に広がり、男の子が生まれた印として幟を立てるようになります。

その後、江戸庶民の間で鯉の滝登りで立身出世のシンボルとなった鯉を幟にするアイデアがうまれ、武家の幟に対して、町人の間で鯉幟が揚げられるようになりました。
当時は乳幼児の死亡率が高かったため、健やかな成長を祈る気持ちの表れでもあったのです。

江戸時代は和紙に鯉の絵を描いたものでしたが、大正時代に破れない綿の鯉幟となり、昭和30年代に入ってから合成繊維の鯉幟が登場し、広く親しまれるようになりました。
近年はベランダでも揚げられるタイプもあり、インテリア用の鯉幟も人気があるようです。
今年の鯉幟には、「コロナウイルス撲滅」を期待したいですね。

 

コロナ、相次ぐ院内感染。  法華坊主 joe

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