心をひとつにして・・・。

2020年 04月29日 - 日常

今日は「昭和の日」。
「昭和の日」は内閣府が定めた国民の祝日のひとつで、その説明については「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と記されています。昭和がどんな時代だったか振り返ると、第二次世界大戦が起こり、広島や長崎には原爆が投下されるなど、日本にとって苦しく厳しい日々がありました。その後、終戦後は少しずつ復興を遂げ、高度経済成長で大きく発展していったのです。
これほど大きく変動した昭和の時代を経て、現在の平和な日々があることから、「昭和の日」には昭和の時代に思いを馳せ、今日の生活に感謝をしようという意味があるとされています。

立正院の現本堂は、宗祖日蓮大聖人700遠忌を記念して再建されました。その落慶法要が昭和59年4月29日に奉修され、以来この日に、奉安している鬼子母尊神像を開帳して「きしもじん大祭法会」を執り行ってきました。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大の中での開催でしたが、おかげさまで無事修行できましたこと厚く御礼申し上げます。厳しい環境の中にも関わらず、本日お参りいただきました皆様に感謝御礼申し上げます。
今回の「鬼子母尊神大祭法会」の開催について、関係各位と協議した結果、本年度は政府・自治体からの要請を受け、感染予防・拡散防止のため、規模を縮小して執り行うことといたしました。
稚児行列については、お子様およびお付き添いの皆様方の安心・安全を考慮して、まことに苦渋の選択ではありましたが、「中止」させていただきました。
私どもにとりましては、昭和59年以来、毎年実施してきた稚児行列でありますし、今年も既に多くの皆さんから参加申し込みをいただいておりましたので、たいへん残念な思いです。
本日の法要においては、感染により亡くなられた方々を追悼し、感染者の一日も早い回復も願い「疫病退散・早期終息」をお祈りさせていただきました。
それぞれのご家庭におかれても、三つの「密」(密閉空間・密集場所・密接場面)の重なりを避け、マスクの着用・手洗いの徹底に心がけ、自分の命を守るため、家族や大切な人の命を守るために、今後なおいっそうの努力を続けて参りましょう。
日蓮聖人は「異体同心(いたいどうしん)」(それぞれ別の身体を持ってはいるが、心はひとつで、かたく結ばれている)という言葉を用い、生活の在り方をお示しくださっています。一人ひとりの力には限りがありますが、心をひとつにしてこの難事を乗り切らなければなりません。
私どもも、来年は健全な形で法要がおつとめできるよう、そして稚児行列が例年のごとく実施できるよう、これから一年精進してまいります。
今後とも、當山護持にご協護くださいますことをお願い申し上げ、御礼のご挨拶といたします。本日は、まことにありがとうございました。

 

コロナ感染の珠ちゃん、肺炎で入院。  法華坊主 joe

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