おもてなしとあたたかみ。

2020年 05月11日 - 日常

ある団体の事務局を一緒に勤めているE先生のお宅をお訪ねして「こづゆ」をご馳走になりました。
女史は会津出身ですので、「こづゆ」はお手の物です。
「こづゆ」とは、干し貝柱でだしをとり、里芋や人参、糸こんにゃくなど具だくさんでつくる煮物ですが、それを小さな朱塗りの「手塩皿(てしおざら)」に盛った会津を代表する郷土料理です。
呼び方も材料も地域によって異なるそうで、会津の広い地域でそれぞれの家庭に伝わる味として、また冠婚葬祭に欠かせない料理として今も多くの人々に愛されています。
会津藩のご馳走料理としてうまれた「こづゆ」は、現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせないもてなしの料理で、具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。
また、多くの食材が盛られる贅沢な料理ながら「おかわりを何杯しても良い」習慣が有り、会津人のおもてなしの心が表現されていると教えていただきましたから、おかわりして頂戴しました。

また、会津と同じ城下町の二本松には、「ざくざく」という郷土料理があります。
「ざくざく」は、家庭や地域によって違いはありますが、たくさんの具材をザクザクと、1㎝程度のさいの目に切って作られる伝統的な汁物のことで、昔から冠婚葬祭など特別なときに食べられてきました。
「ざくざく」は、だしを煮干で取り、大根、人参、里芋、ごぼう、生椎茸、焼き豆腐、こんにゃく、鶏モモ肉などの具材を、柔らかくなるまで煮、醤油と酒で味を整え、最後にみつ葉を加えます。
元々は自宅で行うお葬式料理だそうですが、それはお客の数が予想できないお葬式でも野菜などですぐ増やせる、野菜の端を活用でるなどの生活の知恵でもありました。
陽気で気さくな二本松の人たちが作る「ざくざく」には、どこか温かみを感じます。

 

コロナで、史上初の球宴中止。  法華坊主 joe

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“おもてなしとあたたかみ。” への1件のコメント

  1. さとくん より:

    球宴は、2011.2012は「三試合制」で「福島」で」も開催しましたが、2年で終了・・・

    2011年、千葉での第二戦は見に行きました。

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