旦那は、男性に対する敬称。

2020年 05月17日 - 日常

今日もStayHomeの話をひとつ。
緊急事態宣言が解除されて初めての日曜日、月参りに来た熟年のご婦人がつぶやきます。「うちのダンナったら、毎日家にいて困っちゃう。テレワークなんて言わないで早く会社に行ってほしいわ」。
新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたテレワークや外出自粛が続くなか、平日も週末も、夫婦が一日中ずっと家の中で顔を合わ続ける状態が増えています。
コロナのおかげで夫婦間の距離が縮まったほうが仲良くなれると思いきや、突然のことで持て余す現実。
一日中一緒に過ごす事態も長期に渡ると馴れ合いになってきますが、もうしばらくこの状況は続きそうです。

そこで熟年のご婦人が発した「ダンナ」についてお話しします。
この「旦那」も、もともとは仏教の言葉で、古代インドの言葉であるサンスクリット語の「ダーナ」がこれにあたり、もともとは「檀那」と書きました。
意味は「与えること」で、「布施」もこのダーナの訳語で、つまり慈悲の心をもって、欲得の心無しに、人にものや行為を施すことです。ます。
この布施というと、イコールお金だと思う人もいるようですが、お金に限らずものを施しても布施ですし、他の人が喜ぶような行為を施しても布施と呼びます。
ダーナはこの布施を意味したわけですが、次第に布施をする人もダーナと呼ぶようになり、それが「旦那」の語源となりました。
お釈迦さまの時代には、お釈迦さまの説く教えに惹かれて、たくさんの人が弟子になりました。
その中には、出家しお坊さんとして生きていく者もいれば、出家せずにこの俗世間でお釈迦さまの教えを実践していこうという人もいました。
この俗世間で教えを実践していこうとする人の多くは、経済的にも、お釈迦さまやその弟子達を支えていこうとします。
つまりこのように、仏教教団を支える人たちをダーナと言ったのです。
このダーナという考え方が現代まで伝わり、日本では「檀家」と呼ばれるようになりました。。
旦那は、一家を支える男性に対する敬称ですから、世のご婦人方よ、いましばらく辛抱してStayHomeを耐え抜いてください。

 

アベノマスク、欲しくないけどいつ届く。  法華坊主 joe

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