春すぎて 夏来にけらし・・・

2020年 05月27日 - 日常

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山(持統天皇)

1235年(文歴2)年の今日(5月27日)、藤原定家が「小倉百人一首」を撰したとされています。
小倉百人一首は、天智天皇から順徳天皇の時代まで100人の歌人の歌を一首ずつ取り上げた歌集ですが、近世以降、歌カルタとして普及し、現在にいたっています。

 

小倉百人一首には100首もの歌があるうち、恋愛の歌はなんと43首もあることをご存じでしたか?
百人一首の舞台は、およそ800年前。当時の恋愛というと、堅苦しくて難しそうなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、当時の人たちも、わたしたちと同じように愛しい人を思い、別れを悲しみ、恋に悩んでいました。
その中でも、法華坊主が撰ぶBEST5は
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな(源重之)
うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを(源俊頼朝臣)
すみのえの 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ(藤原敏行朝臣)
難波潟 みじかき葦の ふしの間も あはでこの世を 過ぐしてよとや(伊勢)
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも うらみざらまし(中納言朝忠)

激しい恋心を胸に秘めた歌をはじめ、会いたい気持ちを募らせる片思いの歌、浮気な男を恨む女の歌、嫉妬や失恋に涙を流す切ない歌、意中の人を夢にまで見る歌など、百人一首の恋の世界をお楽しみいただいてはいかがでしょうか。

 

林・新東京高検検事長「政治と距離保つべき」  法華坊主 joe

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