天命に生きる幸せ。

2020年 06月3日 - 日常

測量法が昭和24年6月3日に公布され、平成元年に満40年を迎えたことを機会に、測量の意義と重要性に対する国民の理解と関心を高めることを目的として、6月3日を「測量の日」として制定しまし た。
測量は国土の利用、社会資本の整備等国民生活の安全性・快適性の向上に重要な役割を果たしてきましたが、測量についての国民の認識や社会的評価が必ずしも高いとはいえず、測量成果が不適切に扱われている問題も生じていました。
そのような状況の中で、国民に対し、測量における知識の普及・啓発を図るため「測量の日」が設けられました。

「測量」といって思いだすのは、日本で初めて実測による地図をつくった伊能忠敬(いのう ただたか)ではないでしょうか。
50歳をこえてから20年近くにわたり、日本全国津々浦々にいたるまで測量を行い、現在の日本地図とも大差のない精密度を誇る地図を作り上げました。
伊能忠敬の名言に「日本国中測量したことは、私の天命でした」という言葉があります。
この言葉以外にも「天命」という字がよくみられるように、忠敬にとって測量と地図制作が、いかにやりがいを感じ、充実感溢れる事業であったかが伺えます。
現に測量の命令が幕府から言い渡される度に、忠敬は満面の笑みで出発していったと言います。
そして忠敬と弟子が作り上げた精密な地図は国家機密として厳重に保管されるほど、国にとって大切なものになりました。
自己満足で満たされるものは、自分の中で完結する小さな欲求ですが、自分を超えるような大義や志、それがまた誰かの為に存在していると実感できた時、人は最大の幸福感を感じるのかもしれません。
伊能忠敬が過酷な測量の旅へ満面の笑顔で出かけていったように、私たちがこれから取り組む「新しい日常」においても、天命に生きる幸せを見い出したいものです。

 

巨人、坂本と大城のコロナ感染発表。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です