物事の始めに良い時季。

2020年 06月5日 - 日常

きょうは24節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」で、その意味は、本来は農業にとって重要であったのですが、最近では物事の始めに良いという意味にも捉えられています。
芒種の「芒」は〈のぎ/のげ〉と読み、穀物の種子の先端にある突起状の構造物、すなわち種子の先端の線のことです。
つまり、芒種のころと言うのは、この芒がある穀物の種を植える・田植えするという農作業の重要な日であることを意味します。
現在の芒種は6月になっていて、実際の田植えの期間とは1カ月ずれていますが、これは現行の太陽暦と、旧暦の間で約1カ月ほどのずれが生じているからです。
また、芒種の時期は梅雨に入る時期として知られます。
南からどんどんと梅雨入りしていきますが、梅雨入りのはやい沖縄では、芒種の前の節気である小満から梅雨入りするため、小満芒種(スーマンボースー)と言い、梅雨が24節気のこの時期にやってくることを言うそうです。
芒種の時期に旬を迎え始める食べ物はトマトや、キュウリ、ピーマンなどの夏野菜と呼ばれる野菜類や、お魚では鯵、アユなどの夏に良く見られるお魚などがあります。
また、梅雨という言葉の語源にもなった、梅の実がこの時期に熟します。

芒種は、物事の始めに良いという考えがあり、日本の伝統芸能の歌舞伎や能、狂言等では6歳の6月6日に芸事を始めると言われます。
この由来には複数の説がありますが、そもそも芒種が関係あるわけではなく、6という数字に由来しているそうで、それがたまたま暦の上で芒種と被っていたのかもしれませんね。

 

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