日本人は「梅雨」が好き。

2020年 06月17日 - 日常

梅雨前線が日本列島を縦断しております。
雨の日が続くと、ジメジメとしていやだなぁ~と思ってしまいますね。
しかし、季語には「梅雨」にまつわる言葉のなんと多いことでしょうか。
「梅雨」の季語と言えばまず、「梅雨(つゆ・ばいう)」がありますが、これに付随して「長梅雨」「走り梅雨」「迎え梅雨」「送り梅雨」「戻り梅雨」といった時期を表わす言葉があります。
「梅雨」は梅の実が熟すころの雨だから、という説と湿気が多く黴(かび)が発生しやすいから「黴雨(ばいう)」を季節の植物に読み替えて「梅雨」となった説があります。
どちらが先かはわかりませんが、どちらも当てはまるところに昔の人の知恵を感じますね。
このほか梅にちなんで、「青梅雨」という季語もあります。
さらには、朝から晩まで一日の空に見る季語に、「梅雨夕焼け」「梅雨の雲」「梅雨の月」「梅雨の星」などがあるそうです。

また「梅の雨」という言い方が、芭蕉の句に残っています。
降る音や 耳も酸うなる 梅の雨
降る音を聞いて梅の酸っぱさを耳で感じる五感と季語のブレンド具合が絶妙です。
見るではなく聞く、口の中ではなく耳で、「梅雨」という季節を表わすとは、さすが巨匠ですね。

 

通常国会、会期延長せず今日閉幕。  法華坊主 joe

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