北原白秋作詞の「雨」。

2020年 06月22日 - 日常

作詞:北原白秋、作曲:弘田龍太郎 の童謡『雨』を知っていますよね。
詞は、大正7年(1918)『赤い鳥』に発表され、曲の発表は大正8年でした。

1 雨がふります 雨がふる 遊びに行きたし 傘はなし 紅緒(べにお)の木履(かっこ)も 緒が切れた
2 雨がふります 雨がふる いやでもお家で 遊びましょう 千代紙折りましょう 疊みましょう
3 雨がふります 雨がふる けんけん小雉子(こきじ)が 今啼いた 小雉子も寒かろ 寂しかろ
4 雨がふります 雨がふる お人形寢かせど まだ止まぬ お線香花火も みな焚(た)いた
5 雨がふります 雨がふる 昼もふるふる 夜もふる 雨がふります 雨がふる

以上のように、『雨』は歌詞が5番までありますが、すべて「雨がふります 雨がふる」ではじまります。
特に5番の歌詞は「雨がふります 雨がふる 昼もふるふる 夜もふる 雨がふります 雨がふる」となり、梅雨のじめじめしたうっとおしさが感じられ、すばらしい?描写です。
私が子どもの頃は北原白秋がこの歌詞で表現したようなうっとおしい毎日が続いていましたが、昨今は梅雨入りしてもカラ梅雨の年が多いです。
梅雨の時期はいやなうっとおしい季節というのは、今の子どもには実感できないのだろうと思います。
『雨』は、もの哀しい曲調と「傘はなし」という歌詞から、貧しい家庭を想像してしまいますが、よくよく聴いてみれば、この子には今、鼻緒が切れているとはいえ赤い鼻緒の下駄があり、千代紙もお人形も、線香花火もあるのですね。

 

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