雨だからこそ美しい花。

2020年 06月23日 - 日常

雨だからこそ美しく咲く花もあります。
しっとりと雨に濡れる風情に心を動かされるのは日本人の美意識ゆえでしょうか? 梅雨の季節ならではの花めぐりも楽しいものですね。

紫陽花(アジサイ)は、くすんだ紫陽花の色は太陽の下よりも雨雲の下のほうが映えます。
花のグラデーションがぼかしの効果になって、美しい風情を醸し出します。
紫陽花は色が変化するのが特徴で、土壌が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系になります。
日本は火山地帯で雨も多く弱酸性なので青系が主流ですが、アルカリ土壌の欧州では赤系が大半なので、鮮やかな青紫の色は日本ならではの美しさです。
また、花びらのように見えるのはガクの部分で、中心部に小さな花を咲かせます。
てまり状に咲いているのは「西洋アジサイ」ですが、日本が原産の「ガクアジサイ」は、額縁のように周囲だけに花が咲きます。
もともと紫陽花は日本固有の植物で、長崎出島に来たオランダ人シーボルトが、恋人の「お滝さん」にちなんで「オタクサ」という学名を付けて海外に初めて紹介しました。
それが品種改良され、日本に逆輸入されたのが西洋アジサイです。
紫陽花の名前の由来は、もともと日本では「集真藍」(あずさあい)といい、これが「あじさい」に変化しました。
やがて、白居易の詩から「紫陽花」という字が当てられるようになり、色の変化から「七変化」(しちへんげ)という別名もあります。
東京周辺では、鎌倉の「明月院」があじさい寺として有名ですが、その他にも紫陽花の名所は多数あり、6月はあじさい祭りが各地で開催されるのが例年ですが、今年はコロナウイルス感染拡大防止の影響で、ことごとく中止になっているのはザンネンですね。

 

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