「友引」の葬儀は縁起が悪い?

2020年 06月24日 - 日常

東京都は今日(24日)、都内で新たに55人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
一日の感染の確認が50人以上となるのは、大型連休中の先月5日以来で、先月25日に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。
コロナに限らず、季節の変わり目になると体調を崩しやすくなるという方も多いのではないでしょうか。
急な気温の変化や生活環境の変化など、体調を崩す原因は様々です。

さて、親しい人とお別れする場合、まず決めなければならないのが「日取り」です。
現在、お通夜とお葬式では「友引」を避ける傾向にあり、火葬場でも「友引」の日は休業すると ころもあります。
カレンダーを購入すると、日付ごとに「大安」や「仏滅」などといった言葉が書かれていますが、これは日ごとの運勢を暦に記載する暦注の一つで「六曜(ろくよう)」と呼ば れており、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類に分けられています。
現在、お葬式を行う際に「友引」を避けられているのは、縁起の悪い出来事に友を引き寄せてしまうという迷信から来ています。
本来「友引」の意味は、〈共に引き分ける 〉という意味ですが、これが〈友を引く〉という意味として捉えられるようになったのが大きな間違いの理由です。
「仏滅」と同様、「友引」も仏教とは何の関係もありません。
このような迷信が長く信じられていることで、現在では全国的に「友引」に葬儀が行われない地域がたくさんあります。
「友引」に関する扱いは、暗黙のマナーとして認識されがちではありますが、あくまで迷信から来ているものですので、必ずしも守らなければいけないわけではありません。
現在は「友引」に関して柔軟にとらえる人も増えてきましたが、年配の方などはこの迷信を大切にしている人もいるようです。
「友引」は、本来悪い日ではないにしろ、弔問する方が嫌がる可能性があるため、葬儀や告別式を友引に行うことは避けているという方は多くいます。
万が一、 葬儀が「友引」に当たりそうな場合は一日遅らせ、お通夜を「友引」に当てることもありますし、「友引」にお通夜を行うことは、昔からの風習を鑑みても何も問題はありません。
葬儀も法要も、型にとらわれず、故人に対する心のこもったご供養を行うことが肝要です。
またの機会がありましたら、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」について、それぞれ持つ意味と読み方を詳しく述べたいと思います。

 

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