邪気を祓うショウブ。

2020年 06月25日 - 日常

きょう(25日)は、旧暦「端午の節句」で「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に入る風習があります。

中国では古くから無病息災と厄除けのため、端午の節句に菖蒲やよもぎを摘んで軒に吊るしたり、菖蒲酒にして飲む風習がありました。
日本へは奈良・平安時代の宮廷に伝来したものが、鎌倉時代になって庶民の間にも広まり、菖蒲酒も飲まれるようになりました。
菖蒲湯に浸かる習慣は江戸時代からとされますが、端午の節句をはじめ、〈菖蒲〉=〈勝負・尚武〉の語の響きにかけて、武運長久を願って武士が出陣前に浸かったことが起源と言われています。
菖蒲は、ショウブ科ショウブ属(またはサトイモ科と分類することもある)に分けられる多年草で、池や沼の近くなどの湿地帯に生息しています。
菖蒲の葉や根の部分にはオイゲノールなどの香気成分があり、邪気を祓うと信じられていました。
ほかにも、血行促進作用や神経痛、腰痛、リウマチなどを緩和しリラックス効果があると言われます。

また「軒菖蒲(のきしょうぶ)」と言って、菖蒲の葉と蓬(よもぎ)を軒に飾る風習がありますが、旧暦の5月は雨期で悪病のはやる時期でもあり、香り高い菖蒲や蓬を家々の軒端に飾ることで邪気を祓う力があるとされ行われてきました。
端午の節句に「菖蒲湯」「軒勝負」を体験して、日頃の邪気を祓ってみてはいかがですか。

 

尾身副座長も寝耳に水、専門家会議廃止。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です