夏至の日から数えて11日目。

2020年 07月1日 - 日常

今日から7月、和名は「文月(ふみづき・ふづき)」で、短冊に歌や字を書いて、書道の上達を祈った 七夕の行事に因んだ「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。
また、穂が見えるようになる頃であることから「穂見月(ほみづき)」が転じたという説もあります。

そして今日は雑節のひとつ「半夏生(はんげしょう)」で、夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくはその日から5日間をいいます。
半夏生の「半夏」は、「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草の漢名からきています。
ちょうど「半夏」の「生」える時期にあたることから、半夏生と呼ばれるようになったという説。
他には、「半夏生」の花が咲く時期だからというものです。
半夏生は半夏とは全く別の植物で、和名で「片白草(かたしろくさ)」と言われており毒草です。
ちょうど7月初旬から花を咲かせ、葉の数枚の一部、しかも表側だけが白くなり、それが半分化粧をしているように見えることから、付いた名前が「半化粧」。
その後、転じて「半夏生」となったと言われています。

半夏生は、梅雨明け間近(地域によっては梅雨明けすぐ)の頃を示しています。
「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざや、「半夏半作」(半夏生以降の田植えは、はなはだしく収穫が減少する)という言葉があり、夏至を過ぎて半夏生に入る前までに、田植えを済ませていました。
仮に、その年が天候不順で作業が遅れていたとしても、半夏生の日以降は田植えをしないという習慣があったり、半夏生の期間中は農作業を休みにするという地方もありました。
無事に田植えを終えた農家では、半夏生の日の天候で、稲作の豊凶を占っていたそうです。
農業が中心の日本においては、半夏生は大切な節目の日なのですね。

 

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