中止に追い込まれる「七夕」

2020年 07月4日 - 日常

2日未明、関東上空に現れた「火球」の正体は、直径数10㌢の隕石である可能性が高いことが分りました。
南西から北東へ進んだ火球は発光した後、ばらばらに砕け、燃え尽きなかった小石が地表に落ちた可能性があるようです。

火球ではありませんが、天の川で有名な「七夕(たなばた)」は来週7日です。
おり姫星(織女)とひこ星(牽牛)が年に一度だけ会うことができる七夕ですが、7月7日といえば日本列島の広い地域では梅雨のまっただ中で、例年この時季に2つの星を見ることはなかなか難しいものです。
ではなぜ、天候が悪いこの時期に「星のお祭り」をするのでしょうか。
実はこの問題は、明治の改暦(かいれき、カレンダーの決め方を変えること)に原因があります。
もともとの七夕は太陰太陽暦の「7月7日」に祝っていたものですが、明治6年(1873年)からは太陰太陽暦ではなく西洋式の太陽暦を使うようになったため、七夕も約1か月早い時期に祝う行事となってしまいました。
現在でも、「太陽暦の7月7日」ではなく「太陰太陽暦の7月7日に相当する日」や「月遅れ(太陽暦の8月7日)」に七夕祭りを行うケースが多いようです。
太陽暦での7月7日は、まだ広い地域で梅雨が明けていませんし、たとえ晴れているとしても、日が暮れた1、2時間後ぐらいでは、おり姫星とひこ星はまだ東の空の低いところにあります。
もし、2つの星がもっと高く昇る時間まで待っているとすると、夜半過ぎになってしまうのです。
太陰太陽暦の7月七7日は、新暦では例年8月上旬ごろに当たり、梅雨もすっかり明けていることが多く、夏の暑さがピークを迎えているころです。
ただし、日本の暦を定める国立天文台では太陰太陽暦の計算をしていません。
そのかわり「伝統的七夕」という言葉を使い、旧暦とは別の方法で七夕の日を求めています。
ちなみに2020年の伝統的七夕は、ちょっと遅めの8月25日です。

 

豪雨、熊本・球磨川が氾濫。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です