五節句のひとつ「七夕」

2020年 07月5日 - 日常

今夜、梅雨前線の影響で肉眼で観ることは叶わなかった今月の満月は「Buck Moon=バックムーン(男鹿月)」といわれています。
前にもお話ししたように、アメリカの先住民は季節を把握するため、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
バックは牡鹿(オスの鹿)の意味で、この時期、毎年牡鹿のツノが生え変わることからこの名がついたと言われ、他にも嵐が多く発生することから「サンダームーン(雷月)」とも呼ばれることもあるそうです。

男鹿月を拝する事が出来ませんでしたので、明後日の七夕について、今夜もお話しします。
七夕は「星祭り」とも呼ばれ、旧暦(太陰太陽暦)の7月7日に行われてきました。
現在使っている新暦(太陽太陰暦)にすると、今年の七夕は8月25日です。
七夕はもともと中国の行事で、今では日本・韓国・台湾・ベトナムなどに広がっています。
日本には奈良時代に伝わったとされ、平安時代には、七夕は宮中行事として行われるようになりました。
お供え物として、桃、梨、茄子、瓜、大豆、干し鯛、アワビなど並べ、貴族たちは星をながめて歌を詠んだそうです。
女性たちは、針に5色の糸を通して供え物と一緒に並べ、裁縫が上手になるようにと祈ったようです。
また、願い事を梶の葉に書いたという記録もあり、これがその後、短冊に願い事を書く習慣になったといわれています。
宮廷では一年を通して、さまざまな行事が行われてきましたが、江戸時代になると幕府がそのうちの5つを「五節句」として式日に定めました。
七夕は「七夕の節句(しちせきのせっく)」として五節句のひとつとなり、庶民の間にも広まっていきました。
ちなみに他の4つは、1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、そして9月9日の重陽(ちょうよう)です。
それぞれ1月7日が「七草の節句」、3月3日が「桃の節供(ひな祭り)」、5月5日が「端午の節句(子供の日)」、9月9日が「菊の節句」として知られています。

 

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