できれば何の情報も入れずに!

2020年 07月9日 - 日常

上映開始以来「観なければ」と思っていた、第92回アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を、先日観てきました。

本作品は、2019年のカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞、韓国で公開されると1000万人を動員する大ヒットとなりました。
社会から落ちこぼれて半地下に暮らす一家が、丘の上の高級住宅に住む一家から仕事を得たことで、思わぬ事態が起きていきます。
ひとつの映画の中で、サスペンス、ドラマ、コメディといったジャンルがめまぐるしく変わり、なんとも言えぬ味わいを生み出していきます。
これといった悪人がいるわけでもないのに、社会の歪みが事態をとてつもない方向に転がしていくのです。
笑ってハラハラしながらも、日本でも問題になっている貧富の格差をどうしても考えてしまう、エンタメ社会派映画です。

「格差社会」という世界中で今もっともタイムリーな問題を真っ向から、しかも言葉でなく映像によって描いています。
それでいて、圧倒的に高いエンタメ度で、どこに向かうか本当に読めない、予測のつかないスピーディーな展開。
コメディとして笑ってるかと思えば、いつの間にか地続きで超怖いホラーになっている驚異的なジャンルのクロスオーバーが、何の違和感もない。
正しいとは言えないけれど、負のベクトルもない主人公たちへ感情移入してしまうこの感じ、『万引き家族』を観てる時の感じととても近いと感じました。

こんなことを書いた後に言うのも何ですが、できれば何の情報も入れず、レビューも読まず予告編すら見ずに、観てほしい映画でした。

 

東京都、過去最高の新規感染224人。  法華坊主 joe

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