祖先の霊をもてなして供養する仏教行事。

2020年 07月13日 - 日常

盂蘭盆(うらぼん)とは、現在ではいわゆる「お盆」のことです。
7月や8月の夏に祖先の霊をおもてなしして供養する仏教行事のひとつとして広く行われています。
しかし、実は、仏教には元々こうした教えはなく、日本古来の習俗に由来するのが現在の盂蘭盆会の姿です。

元々の盂蘭盆の意味と、日本での変遷に簡単にご紹介します。
盂蘭盆の由来は、「Ullambana (ウランバナ)」というサンスクリット語からきていて、「ぶら下げる」または「吊るす」という意味を持つ言葉です。
お釈迦さまの弟子・目連(もくれん)尊者が、餓鬼道(がきどう)におちた母の苦しみを除こうとして僧たちを供養したという「盂蘭盆経」の伝説に基づきます。
お釈迦さまの弟子である目連尊者には、生涯にわたって他人のことを思いやることがなかった母がおりました。
その母は亡くなった後に餓鬼の世界へと堕ち、逆さまに吊るされ苦しむこととなります。
そんな母の姿を見た目連尊者は、死後の母に食べ物や飲み物を与え、少しでも苦しみから解放させてあげようとしましたが、結果的に、母をさらに苦しめる結果となります。
お釈迦さまに相談すると、「僧侶の夏の修行が終わる7月15日に僧侶を招きごちそうを振る舞い、供養すれば母を救うことができるであろう」といわれました。
その教えにしたがって供養したところ、その功徳によって母を苦しみの世界から救うことが出来たのです。
つまり「自分の母だけでなく、餓鬼の世界に堕ちてしまった沢山の人を救う気持ちで供養しなさい」と諭したというお話です。

盂蘭盆経はインドには原典が存在せず、中国発祥の行事ではないかといわれており、盂蘭盆会が日本へ伝わったのが7世紀頃で、その後日本の民間の祖霊信仰と融合して、現在の日本独自の盂蘭盆(お盆)の形になったのではないかとされます。

 

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