大暴れする三大急流。

2020年 07月29日 - 日常

最上川(もがみがわ)、富士川(ふじかわ)、球磨川(くまがわ)と聞けば、アッと思いだす方もおられるでしょう。
日本列島は山の多い地形のため、流れの速い川が多く存在しているのが特徴です。
こうした川が長い年月をかけて山を削り、土砂を運んで現在ある地形を形づくっているわけですが、そのなかでもとりわけ流れが急なことで知られているのが、日本三大急流です。
このうち、熊本県を流れる球磨川が今月4日の豪雨で甚大な災害を引き起こし、28日は山形県を流れる最上川が記録的大雨で氾濫し、いまなお住民の避難が続いています。

最上川のライン下りと山形そば街道を楽しむ 山形・新庄ドライブルート ...

五月雨をあつめて早し最上川
松尾芭蕉が、『おくのほそ道』の旅で詠まれたこの句の季語は、梅雨に降り続く長い雨を表す「五月雨」です。
ちなみに旧暦の夏は4~6月にあたり、このうち5月が梅雨の時期に該当しています。
平泉を訪れたあと、芭蕉は現在の山形県に入ります。
最上川を下るため、大石田という港で川を下るのに最適な天候を待っていたところ、地元の人に頼まれて俳諧の会を開きました。
実はこのとき、芭蕉は「五月雨をあつめて涼し最上川」と詠んでいます。
最上川が、涼しい風を運びながら穏やかに流れる様子を表現しています。
しかしその後、実際に最上川を船で下ったところ、激流であるうえに難所続きで大変な目に遭い、思わず「あつめて早し」に変えてしまったと言いますから、よっぽど怖かったのかもしれませんね。
災害に遭われた皆さまの一日も早い復旧復興をお祈りいたします。

 

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