師父を華やかに送りたい。

2020年 09月4日 - 日常

法華坊主は「花鳥風月が苦手」と言い続けてきましたが、師父の葬儀で「お花」の有り難さをしみじみと感じました。
葬儀に欠かせないものの一つがお花で、祭壇に、式場に、故人のそばに、さまざまなお花が飾られます。
例えば、祭壇脇や式場全体に並べられる供花、地域によっては会場の外を飾る花輪、また、故人の枕元に置かれる枕花というお花もあります。

お悔やみ お供えの花 供花 (白い胡蝶蘭をメインに白系/アレンジ)
亡くなると直ぐに、親しい方から「枕花(まくらばな)」が届きました。
文字通り、故人の枕元を飾るお花で、主に臨終から通夜にかけて、自宅や安置施設で飾られるもののようです。
葬儀当日は、師父の願いに応え「生花祭壇」を誂えました。
そのきっかけとなったのは、20数年前に東京郊外で師父と一緒に勤めた葬儀の後、「こんなに素敵な花祭壇が田舎(松川)でも出来たらいいね」とのひと言です。
生花祭壇は、従来の白木祭壇に比べ、明るくモダンな印象を与えてくれ、師父の位牌・遺骨・遺影がお花で包まれることで、優しい雰囲気を出すこともできました。
デザインは吾妻小富士をメインに、裾野には桃の花をイメージし、ピンク色のグラデーションで仕上げました。
白菊にとらわれず、洋風の花や、季節の花、師父の好きだった花が飾られることにより、色とりどりの花で華やかに飾ることによって、白木祭壇では表現できない温かみを感じることができました。
会葬いただいた皆様にお誉めの言葉をいただき、師父も悦んでくれたのではないかと安堵しています。
祭壇の花も、お供えの花も、重要なのは、故人へのお悔やみや感謝の気持ちです。

 

台風10号、風速80㍍予報。  法華坊主 joe

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