ユニークな語源を持つ言葉。

2020年 10月9日 - 日常

毎日のようにLINEしている友だちとの間で、「にっちもさっちもいかない」という会話がありました。
どうがんばっても行き詰まってどうすることもできない、身動きがとれないという時に使われる「にっちもさっちも」という言葉です。
意味は分かるものの、どのような由来があるのだろう、と思いませんか。

西川そろばん塾は、豊中市で80年の歴史があるそろばん教室
「にっちもさっちも」は、そろばん用語が由来だということを、友人は教えてくれました。
漢字に直すと「二進も三進も」ですよ!とも。
あらためて調べてみると、「二進」とは2÷2、「三進」とは3÷3のことで、両方とも割り切れるので計算ができる、という意味です。
この意味を踏まえてもう一度「にっちもさっちも」を考えると、なんとなく意味が分かってくるのではないでしょうか。
「にっちもさっちもいかない」という状況は、2でも3でも割り切れず、計算が合わないということですから、「どう計算しても勘定が合わない」という意味として、お金を計算する際に使われていました。
これが次第に広い意味で使われるようになり、どうにもならない状態であることを表すようになりました。

「にっちもさっちも」と同じように、そろばん用語が元になった表現があります。
進行しているものをすべて最初の何もなかった状態に戻すという意味の「御破算(ごはさん・ごわさん)」です。
これはそろばんの盤面をリセットし、新しい計算ができる状態に戻すことからできた表現なのです。

普段使っていた言葉が、実はそろばんが元となっていたなんて、ちょっと意外ではありませんでしたか?
他にもユニークな語源を持つ言葉はたくさんあるので、調べてみるのもおもしろいですね。
近年は、「Excelがあるんだから、そろばんなんて古いよ」「習ったことがあるけど、効果なんてないよ」などと言う人がいるかもしれませんが、そろばんのメリットを探り、子どもが人生を豊かに生きることに大きく貢献してくれるため、習い事として検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに法華坊主も、小学5年生の時にそろばん3級を取得しましたが、それからまったく進化せず退化するのみです。

 

問題のすり替え、行革・学術会議。  法華坊主  joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です