疫病除けの縁起物。

2021年 01月6日 - 日常

今年は、丑(牛)年です。
干支(丑)にまつわる郷土玩具は全国各地にありますが、「赤べこ」はご存じですか?
赤べことは福島県の会津若松市でつくられてきた、牛の姿をした郷土玩具です。
今日では東北地方における観光土産のひとつという印象のある赤べこですが、古くは「厄除け牛」や「幸運の牛」と呼ばれており、魔除けや疫病除けの縁起物として会津の人々に親しまれてきました。
赤べこには仲間がいます。
実は赤べこは、会津地方でつくられてきた「会津張り子」のひとつで、他には学問の神様・菅原道真公をかたどった「会津天神」や何度転がしても起き上がる「起き上がり小法師」、「会津だるま」などがあります。
張り子とは木型に何枚もの紙を貼り重ね、乾いたところで型を抜いてつくる工芸品のことで、会津張り子の発祥は、江戸時代の歌舞伎から着想を得てつくられた福島県三春町の「三春張り子」の模倣という説と、1590年に伊勢(現在の三重県)から会津に転封(てんぽう)された領主の蒲生氏郷(がもう・うじさと)が、京都から職人を招いて藩士たちに張り子づくりを学ばせたのが始まりとする説があるそうです。

疫病(コロナ)除けの赤べこ : 南会津の輪!!

かつて会津では疱瘡(ほうそう)が流行したことがありましたが、赤べこ伝説の牛が身代わりになり、病気から守ってくれるという、願いを込めて病が治った時の模様を黒と白で描き、家に飾ったと言われていましす。
赤べこ伝説の赤い牛にあやかって赤く塗られたという説もありますが、これには古くからの民間信仰が関係しており、赤色は「呪術的な意味で、病気を退散させる」と考えられてきたためです。
いまなお感染拡大が続くコロナウイルス退散のためにも、一つお手元に置いておかれることもよろしいですね。

 

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