午の日にいなり寿司を食べる。
2021年 02月15日 - 日常
今年は、2月3日が初午で、今日が二の午、27日が三の午です。
本来は、農作業が始まる旧暦の2月の午の日に「初午祭」が行われていました。
711年(和銅4年・奈良時代)のこの日に、稲荷社の本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座されたといわれており、この日をしのび、伏見稲荷大社をはじめ愛知の豊川稲荷や佐賀の祐徳稲荷神社など、全国の稲荷神社で盛大にお祭り(初午大祭)が行われます。
また、立春を迎える2月の最初の午の日は、一年のうちで最も運気の高まる日とされています。
「午(うま)」は方位の南を示し、時間は正午を表わすように、この時間は太陽が最も高く上がり、一日のうちで陽光の力が最も強まる時といわれています。
稲荷大神のお使いとされているのが「狐(きつね)」です。
この神の使いである狐の好物が「油揚げ」と考えられており(実際によく食べる)、油揚げをお供えしています。
そこから、油揚げを使った料理を「稲荷」、油揚げの中に酢飯を入れたものを「いなり寿司」と呼ぶようになり、初午の日にいなり寿司を食べる習慣ができました。
いなり寿司は、東西で呼び方が違い、東日本では「いなり寿司」、西日本では「お稲荷さん」と呼ぶ傾向が強いようです。
また形状も違い、東日本では米俵に見立てた俵型ですが、西日本では狐の耳に見立てた三角形が主流だと言われています。
かつてはどこのご家庭でも氏神様に稲荷大神を祀り、初午の行事を修していましたが、現在はめっきり少なくなりました。
これまた信仰心の稀薄でしょうか。
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