国の礎を築いた御祭神。

2021年 04月3日 - 日常

きょう4月3日は「神武天皇祭」、すなわち神武天皇の崩御された日であり、神武天皇の偉業を讃える日です。
『日本書紀』は30巻で構成されていますが、最初の2巻には神々の物語が記され、その後の巻には歴代天皇の在位期間に起きた出来事などが記されています。
神代の巻と天皇の巻をつなぐ人物が、神日本磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと=神武天皇)です。
天照大神(あまてらすおおみかみ)は、地上を統治させようと天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を、天上の国・高天原(たかまのはら)から南九州の高千穂の峰に降ろします。
その瓊瓊杵尊の曾孫(ひまご)が神日本磐余彦尊です。
神日本磐余彦尊は、天下を治めるのに適当な場所を探し、進軍を開始しました。
北九州から瀬戸内海を通って大阪湾に上陸し、生駒山を越えようとしたとき、この地の豪族である長髄彦(ながすねびこ)に強く抵抗され、大敗を喫します。
一行は海路で熊野に回り、天照大神が遣わした八咫烏(やたがらす)の先導により、険しい熊野の山々を越えて兎田(うだ=宇陀)に至り、次々と豪族を討ち進みます。
長髄彦との再戦では、当初は劣勢でしたが、飛来した金の鵄(とび)が神日本磐余彦尊の弓先に止まって稲妻のように光り輝き、長髄彦の軍勢の目をくらませて、戦う気力をなくさせました。
こうしてこの戦いに勝利した神日本磐余彦尊は、橿原の地で初代天皇として即位したと書紀に記されています。

橿原神宮 | 一般社団法人橿原市観光協会サイト さらら

橿原神宮では、きょう「神武天皇祭」が斎行され、巫女による神楽「浦安の舞」が奉奏されます。
祭典では、国の礎を築いた御祭神の御聖徳を偲び、国家繁栄と御皇室の弥栄、国民の安寧と健康長寿を祈願します。
地元の人々からは、神武天皇の御神徳を敬慕し、親しみを込めて「神武さん」と呼ばれています。

 

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