端正な草姿と独特の香りが魅力の花。
2021年 05月8日 - 日常
カーネーションは、母の日に贈る花として古くから親しまれ、年間を通してフラワーアレンジやブーケなどに利用の多い花です。
フリルのように波打つ花びらが重なり合い、ゴージャスな感じと可憐さをあわせもち、すっきりとした端正な草姿と独特の香りが魅力です。
花色が豊富で品種も多く、切り花とした場合も、キクやバラとはまた、ひと味違った印象を受けます。
カーネーションが生まれたのは旧ソ連のコーカサス地方で、古くギリシャ時代から栽培が始まったといわれ、ギリシャ神話にも美しい娘の生まれ変わりの花として登場しています。
カーネーションは、その後、ヨーロッパを中心に盛んに栽培され始め、19世紀、フランスの園芸家によって、現在のカーネーションが生まれたと伝えられています。
また、20世紀には、アメリカで温室カーネーションが栽培されるようになりました。
こうして誕生したカーネーションは、徳川幕府が治める江戸時代に日本へやってきました。
オランダ船によってもたらされたため、当時、オランダナデシコ、オランダセキチクという愛称で親しまれていました。
その美しさと、ふくいくとした甘い香りから、ジャコウナデシコの和名もありました。
そして明治35年、東京の新宿御苑で日本初のカーネーションが生まれました。
遠く海を越えてやってきたカーネーションは、このような長い歴史に育まれていたのです。
カーネーションももちろんそうですが、一番うれしいプレゼントは「お母さん、ありがとう」のひと言ではないでしょうか。
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