稔りある人生を過ごせますように。

2021年 06月5日 - 日常

きょうは、24節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。
芒(のぎ=米や麦などイネ科の植物で、花の外側についている針のような突起のこと)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています(実際の種まきは、これよりも早い時季に行われます)。
梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始め、かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。

芒種|二十四節気のページ|暦生活

私たちの日常生活で、「のぎ」といえば、「禾=のぎへん」を思い起こします。
「禾(のぎへん)」は、穂を実らせた穀物の象形だと言われています。
つまり、「のぎへん」の「ノ」の部分は、穀物の穂が垂れている様子で、収穫直前の田んぼで、さわやかな風に揺れながら、黄金色に輝くイネの穂をイメージするとわかりやすいでしょう。
そうすると「種」という漢字は、穀物が実ったようすと「重」の組み合わせで出来上がっていることに気づきます。
ずっしりと重たいまでに実った穀物のイメージから、タネという意味を導き出すことは、そんなにむずかしいことではないでしょう。
「禾」の基本的な意味は、「種」以外でも、「秋」「稲」「穂」「穫」といった漢字からも確認することができます。
また、「税」「稼」といった漢字に「禾」が付いていることからは、我ら東アジア農耕民族の歴史を思い起こすことができます。
ちょっと思い出すだけでも、「禾」を使った人名漢字には、穂・稀・秋・稔・稜・穣・秀・・・などがありますから、友人や知人の中にもこれらの漢字を用いたお友だちがおられることでしょう。
子供の名前に用いる場合は、「豊作、豊か、恵まれる」というイメージを生かして、「たくさんの良い人たちと稔りある人生を過ごせますように」「自分だけでなく、周りの人にもポジティブな影響を与えられる人になってほしい」などと願いが込められているのですかね。

 

「徹子の部屋」 45周年、みんな若いねェ。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です