描き続けた生涯、いま明かされる。

2021年 06月9日 - 日常

葛飾北斎(かつしかほくさい)を知らない人はいないでしょう。
きょう、映画『HOKUSAI』を観てきました。
あえてネタバラはしません。

映画『HOKUSAI』公式サイト 気持ちを込めて公開中
北斎に挑むのは、海外からも高い評価を受ける2人の日本人俳優です。
映画『誰も知らない』で、第57回カンヌ国際映画祭において最優秀主演男優賞を日本人初、史上最年少で受賞した柳楽優弥が、才能は認められながらも売れない絵師として葛藤の中で筆をとり続けた北斎の青年期を演じます。
また、俳優としてだけでなく舞踊家として世界を舞台に活躍する田中泯が、芸術家としての情熱を失うことなく孤独に自らの画才を磨き続けた老年期の北斎を務めますが、田中は北斎の自画像を参考に容姿を似せるため、頭を剃るなど徹底した役作りを見せています。
ほかに、青年期の北斎を見出した名プロデューサー・蔦屋重三郎は、『のみとり侍』主演の阿部寛が演じます。
青年期の北斎がライバル意識を向ける美人画の大家・喜多川歌麿を『悪と仮面のルール』の玉木宏が演じ、さらに老年期の北斎とパートナーを組む人気戯作者・柳亭種彦には、『ミックス。』で主演を演じた永山瑛太。
特異なのは、顔に墨で落書きの柳楽優弥の北斎と、顔に青の顔料をかぶる田中泯の北斎の対比、さらには永山瑛太の顔の赤と田中泯の顔の青のシーンの対比も。
言葉でグダグダ語らず、あくまでも映像と色の絵で魅せてくれる作品でした。
富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』、『生首の図』の誕生秘話など興味深い逸話も満載で大興奮。
是非スクリーンで観てほしい映画です。

 

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