戦場で散った画学生の作品を展示。

2021年 06月24日 - 日常

きのうブログったら、「無言館」って何ですか?と、お尋ねがありました。

切なく迫る画家の声…無言館へ|あしたのつづき

無言館(むごんかん)は、長野県上田市古安曽根にある中世ヨーロッパの教会風の佇まいの美術館です。
無言館は、窪島誠一郎(くぼしま せいいちろう=1941年生)さんが、信濃デッサン館の分館として、1997年に開館しました。
窪島さんは、著作家であり、美術評論家であり、父親は小説家の水上勉です。
第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画や作品、イーゼルなどの愛用品を収蔵・展示しています。
「無言館」は、展示される絵画は何も語らず「無言」で見る側に多くを語りかけるという意味から命名されたそうで、客もまた展示される絵画を見て「無言」になるという意味をも含んでいると言われています。
芸術の才能を花開かせる前に戦場で散った画学生の作品は、涙なしには見られず、観覧中にあちこちですすり泣く声が聞こえることもしばしばあるそうです。
窪島さんの「戦没画学生達は反戦のために絵を描いていたわけではない」という考えで、反戦のメッセージを前面に出さず、作品を淡々と展示していることでより深い感銘を受けます。
2009年からは、全国から寄せられる戦没画学生の絵画をより多く展示するため、ドーム型の第二展示館もオープンしています。
2014年から海外の戦没画学生の作品も収集展示しています。
去年の8月『日曜美術館』(Eテレ)で「無言館の扉 語り続ける戦没画学生」が放送され、窪島さんが出演して「戦後50年を契機に戦没画学生の作品収集を始めた」と話していたいました。
数年前に長野に出かけたとき、ぜひ寄ってみたいと思っていた美術館ですが、思い叶わず次の好機を探っていました。

 

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