お盆中に僧侶にお経をあげてもらう。

2021年 08月11日 - 日常

一昨日から、今年もお盆の棚経(たなぎょう)が始まりました。
棚経とは、お盆の期間中にお檀家の自宅に出向いてお経をあげることをいいます。
仏壇の傍に棚をしつらえ、御本尊を中央に安置し、お位牌や香炉・鈴などの仏具、提灯や花、野菜や果物などのお供え物を置き、その前で僧侶が読経することから棚経の名がついたといわれています。
ご先祖様をお迎えするために設置するこの棚のことを、精霊棚(しょうりょうだな)とか盆棚(ぼんだな)などとも呼びます。

お盆について | 【公式】仏壇仏具の泉屋
棚経の由来は今から400年ほど前、江戸時代にまで遡ります。
この頃の日本では、幕府の方針でキリスト教の信仰はご法度とされていましたが、それでも密かに信仰を続ける者たちを、人々は「隠れキリシタン」と呼んでいました。
棚経は、この隠れキリシタンを摘発するために始まったといわれています。
宗教の自由が保障されている現代では信じられない話です。
もちろん今ではそのように悲惨な裏事情などはなく、ご先祖様や故人に所縁のある親族が集まって供養する機会と位置付けられています。
棚経は自宅の精霊棚の前で行うことが一般的で、僧侶の後ろに親族が控え、読経の後に線香を手向けて合掌します。
こうすることでご先祖様へ感謝の気持ちを伝え、御本尊様への祈りを捧げる意味があるとされています。
その意味合いから申しても、棚経は新盆の時ばかりでなく毎年行います。
基本的に棚経はお盆に行うものですが、期間内に全てのお宅を回ることが難しいため、盆前ですが遠方のお檀家より順次お勤めさせていただいています。

 

福島市、ワクチン接種19~29才へ計画変更。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です