9.11、そして3.11へ。

2021年 09月11日 - 日常

今から10年前、近くの本屋で『文明の内なる衝突』なる本を、著者・内容も知らずに求めました。

この本の著者は、大沢真幸さん。 
この書籍が刊行された当時に掲載されていたプロフィルによると、「1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授。専攻は、比較社会学・社会システム論」。
私が手にした本には、副題として「9.11、そして3.11へ」が加えられていて、10年前に出版した同本の増補版でした。

2002/6/1にNHKブックスから出された『文明の内なる衝突―テロ後の世界を考える』は、著者渾身の書き下ろし。
9・11テロは、文明の「外敵」が引き起こした事件というだけではない。
アメリカを含む「私たち」の内にも、イスラーム原理主義に呼応する側面があるのではないか?
テロリストは、私たちの内なる欲望を映し出す鏡ではないか?
文明間の衝突は、同時に私たちの文明の内なる衝突ではなかったか?
現代世界の深層に横たわる葛藤の根源的要因を、“資本”のグローバル化との関連で鋭く読み解き、この葛藤を乗り越えるための思想的・実践的課題を模索する。
と解説しています。

2011/8/5に河出文庫から出された『文明の内なる衝突―9.11、そして3.11へ』には、
「9・11」は我々の内なる欲望を映す鏡だった! 
資本主義社会の閉塞を突破してみせるスリリングな思考
10年後に奇しくも起きたもう一つの「11」から新たな思想的教訓を引き出す
と記されています。

文明の内なる衝突---9.11、そして3.11へ (河出文庫) | 大澤 真幸 |本 ...

20年前の「9・11」、10年前の「3・11」を思い起こしながら、もう一度読み始めました。

 

大谷10勝目ならず、偉業持ち越し。  法華坊主 joe

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