被災後、22カ月の月命日を迎えました。

2013年 01月11日 - 日常

 今日で東日本大震災発生から、早や22か月を迎えました。被災各地では思い思いに供養と祈願の一日を送っています。
 私はこの間、一人で、時には有志僧侶とともに毎月、福島・宮城・岩手の被災地を訪ね、犠牲者供養の読経と復興祈願の唱題を続けてきました。
 瓦礫の山が徐々に片付けられ建物跡の基礎のみを残す住宅地、壊れたまま剥き出しの防波堤と薙ぎ倒されて枯れ果てたままの防潮林が続く海岸線、放射能汚染で手つかずのまま放置されている山川とそこにはえる草木・・・。被災地の変貌は種々様々ですが、間違いなく時を刻んでいることは事実です。しかし、復興は遅々として進んでいないこともまた真実です。日蓮大聖人が説く「時のしからしむるのみ・・・」とはこのことなのでしょうか。
 私たち僧侶は、本門八品のお題目をもって供養と祈願を引き続き行うこと。法華信徒の皆様は、この被災を風化させることなく被害者とともに共有していくことが求められていると思います。
 今年の3月31日、被災地は三回忌を迎えます。宗門では大本山鷲山寺(千葉県茂原市)において法要が予定されています。

 一昨年(平成23年)9月7日、宮城県名取市において宗門主催の「東日本大震災犠牲者慰霊法要」が執り行われました。その折に閖上・日和山上に建立された供養塔が、諸般の事情により縁あって昨年晩秋より立正院境内に仮起塔されています。
  

大震災三回忌正當の翌日(3月12日)には、その供養塔の前で宗門主催の法要を奉修する旨の御下命がありました。戸惑っておりますが、私の提唱する「供養と祈願」を実践するためにも謹んでお引き受けすることとしました。同信の皆様のご参詣ご焼香をお待ち申し上げます。合掌

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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