方言には、魂がこめられています
2013年 01月24日 - 日常
今日の福島の天候は快晴、最高気温7.9℃。
やはり3月上旬並みの気温で街路の雪も解けだし、固まった路面の雪をスコップなどで砕き除雪に励む人々が汗を流していました。
先日解体が済んだ建物(旧庫裡)の登記滅失申請のため、法務局へ伺った時の仄々とした会話風景を紹介しましょう。
前に並んでいたオッサンが何か書類を落としたのを見つけて、受付のご婦人が「ほろがねようにない」と声をかけています。オッサンすかさず「今度はズナイ袋でねぇど駄目だない」と返答していました。
「ほろぐ」ってわかりますか? 「ズナイ」ってわかりますか? 福島の方言で「ほろぐ」は「落とす」とか「無くす」という意味で、「ズナイ」は「大きい」という意味ですが、いずれもあまり今は使わないものですからすごく懐かしくとても新鮮味を感じました。
方言っていいですね。方言には、その土地に住む人々の姿が浮かんできます。共通語では伝えられない、豊かな表現の世界があるのです。
夕方、北の母より海産物が届きました。毛ガニ、ツブ貝、海鼠(ナマコ)etc。
「ツブ」という語には、「コロッとした食用の巻貝」あるいは「ちょっと長めの食用の巻貝」という程の意味しかないそうですが、これをいただくとこんなに旨い貝はあるのかと思うほどの大好物です。これがまたアルコールにすこぶる似合う逸品で、今夜のおともができました。
ありがとうございました。 法華坊主 joe