さくら咲く

2013年 04月6日 - 日常

昨日4月5日は、毎年恒例の御本山の千部会(せんぶえ)で、静岡県沼津市にある大本山光長寺にお参りしてきました。千部会とは、『法華経』経典を、省略せずに千部読経する法会のことで、「法華千部読経法会」の略です。
末寺の僧侶が本山の大本堂に一堂に会し、ご先祖や先亡の精霊、そして震災犠牲者を供養しました。
沼津はもうすでに桜も散り、葉桜の様子。花曇りで霊峰富士を拝することもできませんでした。ガッカリ。

福島の桜は蕾が紅く膨らんではきてはいますが・・・もう少し。各地では花見真っ盛りの状況が報道されていますが、気になることがあります。安倍総理の「アベノミクス」のおかげでしょうか、近ごろ世間はちょっと浮かれ気味と思いませんか。無論、ニッポンが元気になるのはうれしいですが、「今も苦しんでいる人が大勢いるのに、このまま忘れられていくのかなぁ」。

昨夜は親しい後輩と沼津市内の寿司屋で、駿河湾にあがった鮮魚をいただきながら、「福島沖の魚はいつになったら安心して食べられるのだろう」と思いつつ、杯を交わしてきました。原発事故を風化することなく、風化させることなく・・・。

今日、東京で用事ひとつを済ませ、夕方帰宅しましたら、境内の桜が一輪咲いていました。

この桜は、震災後丸1年の昨年3月に植樹したもので、「復興祈念桜」と命名しています。桜の開花とともに、復旧復興が速やかならんことを願って。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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