立てば・・・、座れば牡丹、歩く姿は・・・。

2013年 05月15日 - 日常

花の王様といわれる牡丹(ぼたん)の花が、見ごろをを迎えています。須賀川に行ってきました。

「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合(ユリ)の花」ということわざがあります。
これは3つの花になぞらえ、美人の形容として、芍薬のまっすぐに伸びた様子を立ち姿の美しさに、牡丹の枝分かれし横張りする樹形を座り姿の美しさに、ユリのうつむき加減で風に揺れる姿の歩く姿の美しさに例えたのではないか、と聞いたことはあります。

諸説あるようですが、3つの花を調べて見ますと、
芍薬は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせます。その香りもたおやかで、フランスではしなやかで爽やかな香りのするワインを「芍薬のような香り」と言うそうで、姿も香りも、まさにすらっとした美しい女性そのもの、といわれています。
牡丹は、芍薬と同じボタン科なので花自体はよく似ています。しかし、芍薬は草で牡丹は木。その違いから、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで座っているかのように見え、観賞するときも座って観賞したほうがきれいに見える、といわれています。
百合は、しなやかな茎の先にややうつむき加減に花が咲きます。そして、風をうけて揺れる様子は、まるで女性が優美に歩いているように見えるでしょう。甘い香りは香水としても人気があります。

いずれにしても、美しいものは人々の心にゆとりを与えてくれます。

最近は、「立てば食欲 、座れば布団、歩く姿はブリの腹」と美の追究を断念したご婦人方を批評する表現もあるそうですから、あきらめずに女性らしさを探求してまいりましょう。
また、学園紛争の嵐が過ぎ去った1970年当時、醒めた学生は「立てばパチンコ、座れば麻雀 、歩く姿はボーリング」と世間様から揶揄されたこともあります。私も学生時代、すべてを経験した身ですから、あえて反論はいたしません。

美しいものを求め、牡丹が終わったら芍薬が群生している場所を訪ねてみたいですね。適当な名園がありましたら教えてください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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