お盆には祖先を追慕し、懇ろなるご供養を・・・

2013年 08月13日 - 日常

今日からお盆です。

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一般に、「お盆」とは「盂蘭盆(うらぼん)」といい、『盂蘭盆経』によってお釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)が、お釈迦様の教えにより、餓鬼道(がきどう)に堕ちて苦しみを受けている母を、百味の飲食(おんじき)をもって修行僧たちに供養し、その功徳によって母を救ったという経説が、行事になったものです。
故郷を離れて暮らしている家族や親戚もこの時期に帰郷します。
祖先や亡き父母、大切な人を追慕し、故人を偲び、感謝・孝養を尽くす大切な機会でもあります。
今年も先祖への感謝・孝養の心を新たにし、「ふるさとの復興」とともに、私たちの心の回復に努めることも重要なことです。
この期間に、棚経(たなぎょう)といって、お寺からお檀家さんの家を訪ね、懇ろに読経唱題いたします。
またお盆が終了した後、お寺では「盂蘭盆 施餓鬼法要(せがきほうよう)」を奉修して、あらためて各家のご先祖様の供養を行いますので、ご参詣ください。
ちなみに、立正院の今年の「施餓鬼法要」は、8月18日(日)午前10時30分からです。
法話および法要、そして法要終了後には粗飯のお振る舞いがあります。

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さて、お盆のお飾りの方法は、地域によって、個々の家によってさまざまです。
それは、ご先祖様から受け継がれた伝統文化があるのです。
盆棚(精霊棚)は、お盆の時に作られる特別なまつり棚のことを言います。
ナスやキュウリで作った馬や牛、沢山のお供え物がのった棚を見たことがあると思いますが、それが盆棚です。地域によっては精霊棚(しょうりょうだな)と呼びます。
この盆棚(精霊棚)はご先祖様を迎える舞台のようなもので、ご本尊を掲げ、お位牌を中心にして飾られています。
置き場所に関しましては仏間に置くほか、地域によっては戸口・縁側・床の間に置くこともありますし、またお庭など外に置く地域もあるようです。
お盆のしきたりや風習は日本の各地域社会で独自に育まれてきたものですから、盆棚(精霊棚)の飾り方もそれぞれ大変ユニークで、さまざまな型でOKなのです。
大切なのは、ご先祖様をお迎えする側の、すなわち私たちの心と魂、そして信仰です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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