ホテルローヤル

2013年 09月4日 - 日常

最近とくに本を読むことが億劫になりました。
それは老眼の進行がすこぶる早く、いちいち眼鏡を掛けなければ、新聞も雑誌も書籍も読むことが困難になったからです。
でも、朝の排便の時とか、上京の新幹線の往復や、夜ふとんに入った時など、文字に極力触れようと頑張って活字を追いかけています。

自分の好みの小説はもちろんですが、特に毎年発表される芥川賞・直木賞の受賞作品は、好き嫌いにかかわらず読むように心掛けています。
ご案内のことでしょうが、芥川賞は純文学作品に、直木賞は大衆文学に与えられるです。
詳しく言うと
直木三十五(なおきさんじゅうご)賞は、無名・新進及び中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞です。かつては無名・新人作家に対する賞でしたが、現在では中堅作家が主な対象とされているようです。
芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)賞は、純文学の新人に与えられる文学賞です。大正時代を代表する小説家の一人・芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木賞ともに創設しました。

今回(第149回)の芥川賞に藤野可織さん(33)の「爪と目」(新潮4月号)、直木賞に桜木紫乃さん(48)の「ホテルローヤル」(集英社)が選ばれたことは、ご存じのことと思います。
そこで、一昨日の上京の折に駅のブックストアで『ホテルローヤル』を買いました。
受賞の時、桜木紫乃さんの記者会見が印象的で、大ファンという「ゴールデンボンバー」愛用のTシャツ姿が話題になりました。

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平積みにされた『ホテルローヤル』には、桜木さんの故郷・北海道釧路を舞台にした短編7作品が収められております。
付き合う男に懇願されヌード撮影にために廃墟となったラブホテルが現場の「シャッターチャンス」、夫にかわりラブホテルで昼夜にわたり一生懸命働いてきた掃除婦がモデルの「星を見ていた」、そして一番興味をひいたのは、住職の妻が寺の維持のために檀家の男と持つ、夫には言えない時間を描いた「本日開店」などの7編。

いま宗門から、私も卒業した学舎の再建の寄付が求められています。
真の浄財とはいかなるものかを熟慮しています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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