秋季彼岸会 お中日 秋分の日

2013年 09月23日 - 日常

秋の彼岸のお中日を迎えました。
「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち【「彼岸」(ひがん)】の境地へ到達することが出来るというものです。
六波羅蜜とは、
1.布施〔ふせ〕・・・・・・惜しみなく他人へ施しをすること
2.持戒〔じかい〕・・・・・嘘を言わない等の戒を守り、反省すること
3.忍辱〔にんにく〕・・・・不平不満を言わず苦しさに耐え忍ぶこと
4.精進〔しょうじん〕・・・最善を尽くす努力を継続すること
5.禅定〔ぜんじょう〕・・・心を平静に保つこと
6.智恵〔ちえ〕・・・・・・真実をみきわめ智恵を働かせること
を指します。
秋分の日を挟む前後3日の1週間、より一層のお題目修行をするチャンスを与えていただいたことに感謝し、ご家族そろってお題目をお唱えいたしましょう。

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お彼岸に食べるものといえば「ぼたもち」または「おはぎ」ですが、みなさんはその違いをご存じでしょうか。
いずれも餅米をあんで包んだもの。世間では「ぼたもちは大きく、おはぎは小さい」とか「ぼたもちはこしあんで、おはぎはつぶあん」など、いろいろな説が言われていますが、実はどちらも同じものです。
正しくは、春のお彼岸の頃は牡丹の花が咲くから「ぼたもち」、秋のお彼岸は萩の花が咲くから「おはぎ」と呼ばれるだけの違いなのです。
昔は収穫したばかりの柔らかい小豆を使った秋の「おはぎ」はつぶあん、春まで保存して硬くなった小豆を使った「ぼたもち」はこしあんにしたそうです。
これが今でも「おはぎ=つぶあん、ぼたもち=こしあん」説となって残っているようですが、保存技術が進歩した現代では気にすることは少なくなったとのこと。
いずれにしても同じものなのに、季節によって呼び名を変える日本人の感性は、やはり素晴らしいと感嘆してしまいます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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