稲刈りが始まりました
2013年 10月3日 - 日常
台風22号が去って、まだはっきりしないお天気ですが、寺の周りの田んぼでも稲刈りが始まりました。
「米」の漢字を調べて見ますと、
1 五穀の一。こめ。「米価・米穀・米作・米飯/五斗米」
2 長さの単位。メートル。「平米・立米(りゅうべい)」
3 アメリカ。「米軍・米国/欧米・親米・渡米・南米・日米・反米」
4 (文字分析から)八八歳。「米寿」
があります。
子供のころ、飯台でごはんをいただいている時、お茶碗の縁に一粒でもお米が残っていると、よく叱られたものです。
味噌汁の具、たとえば豆腐ひとかけ残っていても怒られなかったのに、お米には厳しかったですね。
これは我が家ばかりでなく、どこのお宅でもそうであったはずです。
それは、農家にとってお米がどれほど大事なものであったかという証明です。
「米」という文字を分解すると「八十八」となります。
これは、「お米が実るまでに八十八回も手をかけるから」と言われています。
現在では、機械化が進んだことにより作業の手間も減ってはいますが、良質なお米を作るためには、春の種もみの準備から秋の稲刈り、乾燥、もみすりまで、たくさんの時間と労力が必要です。
植物としての稲、 その実を収穫・脱穀して米、 米を炊いてできる食物は飯(めし)。
漢字からも主食であるごはんに込められた先人たちの深い思いがうかがわれます。
今も私は、米粒を残す奴が許されません。子供たちにもそう言って教えています。
収穫の秋、米ばかりでなく全ての農作物に対して、生産者の心を踏みにじるような食生活を、消費者は行ってはいけませんよね。
ありがとうございました。 法華坊主 joe