新米は新嘗祭が終わるまでは食べない
2013年 11月24日 - 日常
勤労感謝の日(23日)を、かつては新嘗祭(にいなめさい・にいなめのまつり)と呼んでいました。
新嘗祭は、古来より行われてきた宮中行事で、その年の収穫を祝い、農作物の恵みに感謝する祝日でした。
日本の美祢には、稲の多く実る国「瑞穂(みずほ)の国」というのがあり、農業は国の重要な基盤でした。
五穀の収穫を祝う新嘗祭は、国の大事な行事として、飛鳥時代より行われてきました。
その年の新穀を、天皇陛下が宮中の神殿に供え、恵みに感謝し、自らも食す儀式です。
新嘗祭は、宮中だけの行事ではなく、庶民の間でも行われていて、新嘗祭が終わるまでは、新穀を食べなかったといいます。
すなわち、新米は新嘗祭の後にいただくというのが習慣でした。
今は、脱穀したその日に新しいお米をいただくことも可能です。
昨今ではまれなことですが、新嘗祭まで待たないまでも、新米を神棚にお供えし、作物の恵みに感謝していただくことに心掛けなければなりません。
「魂」を大切にいたしましょう。
ありがとうございました。 法華坊主 joe