春彼岸をどう過ごされましたか?

2014年 03月24日 - 日常

昨日は、義叔父の葬儀で上京しました。東京は春の気配が感じられる穏やかな日でした。
福島も今日は春の日差しがふりそそぐ暖かないち日でした。(福島市の最高気温17.3℃)
お参りに出かけたご信者さんの玄関先には、サクラの花が咲いていました。
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さて、今日で春の彼岸は明けますが、今年の春彼岸をいかがお過ごしになられたことでしょう。
わずかでもご先祖様に対し供養の誠を捧げ、ご自身も仏道修行の一端をお勤めすることが出来たでしょうか?

日本における彼岸会の法要は、日本独自のものです。
現在では、彼岸の仏事は浄土思想に結びつけて説明される場合が多くみられるます。
浄土思想で信じられている極楽浄土は西方の遙か彼方にあると考えられています。
そこで、春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりと説明されます。
よってお盆と違い、お彼岸は日本独自のもので、仏教が生まれたインドや中国では彼岸会は行いません。

彼岸会は、大同元年(806年)、日本で初めて行われました。
このとき崇道天皇のために、諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されています。
天皇の詔として始められた行事であったものが、いつの間にか生を終えていった祖先を供養する行事として定着するに至ったようです。
日蓮聖人の『彼岸抄』には、彼岸の期間は善行・悪行ともに過大な果報を生ずる特別な期間であるから、悪事を止め、善事に精進するよう勧めています。

まだまだ精進の足りない方、お彼岸はお盆と違い秋にもう一度あります(9月20~26日)から、引き続き仏道修行にお励みください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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