門徒もの知らず

2014年 03月25日 - 日常

今日もあたたかな一日です。
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24日に義叔父の葬儀があって上京した旨を報告しましたが、叔母が嫁いだ先でしたので葬家の宗派は浄土真宗でした。
いつもは人に見られる側、人に聞かれる側に座って法要を導師する身ですが、このたびは遺族親族席に座って葬儀を見つめていました。

有髪(うはつ=髪を剃っていない)の僧侶(ご住職様)が入場しました。
「ナンマイダァ~、ナンマイダァ~・・・」とお経?が始まりました。
そこで、「門徒もの知らず」という言葉をご存じでしょうか?
これは、阿弥陀仏一仏に帰依をして、他の神仏を顧みないために、土地の神仏に関わる儀礼や風習にも関心を持たず、死者儀礼などに関わる習俗にも従わない真宗門徒の姿を、他宗の立場から「物知らず」と揶揄するものです。
「門徒もの知らず」という言葉は、本来は「門徒物忌み知らず」や「門徒物忌みせず」という言葉であったが、それが誤って伝えられたものであるという説明が、昨今の真宗の法話などで語られることがあります。
しかし「門徒物知らず」より前に「門徒物忌み知らず」などの言葉が存在していたことはなく、近年になって「物知らず」に対抗する言葉として生み出されたと考えられます。
物忌みをしないことは、真宗門徒の特徴の一つではありますが、「門徒物知らず」は、物忌みをしないことだけでなく、様々な真宗門徒独特のあり方を表した言葉といえましょう。
ご住職様は読経後、法話をするでもなくさっさと退場しました。

一言一句、一挙手一投足、いい勉強になりました。
会葬した私はもちろん「ナンマイダァ~」なんて唱えるわけがありませんから、心の中で「南無妙法蓮華経・・・」をお唱えして義叔父のお弔いをいたしました。

「門徒もの知らず、法華骨なし、禅宗銭なし、浄土情なし」などと揶揄されることのなきよう、法華坊主はこれからも精進してまいります。
ご不審の点があったら、何なりと申し付けください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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