盂蘭盆雑感④ ハアーコーリャコリャ♪

2014年 08月16日 - 日常

お盆をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュは今日(16日)がピークとなりました。
各地の高速道路の上り線は渋滞し、画像は夕方5時現在の福島松川PA付近の模様です。
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今日は送り盆。
本来はこの日の晩に踊るのが盆踊り。
これは、地獄で受苦を免れた亡者がよろこんで踊る状態を模したといわれています。
夏祭りのクライマックスと言っても過言ではないでしょう。
盆踊りは地域の夏休みの行事として定着していますが、本来はお盆に帰ってくる先祖の霊を迎えてやさしく慰めるための踊りだったのです。
盆に踊るという行動のルーツは、踊り念仏だといわれています。
はるか昔の平安時代に僧侶の「空也(くうや)」が踊り念仏を始めました。
その後、鎌倉時代には「一遍(いっぺん)」が引き継ぎ、念仏踊りとなって広まりました。
踊りながら太鼓や鉦(かね)を鳴らしながら念仏を唱え、一心に踊りに集中し、煩悩を捨てられると考えられていました。
それが江戸時代になってそれぞれの土地の踊りが取り入れられ、「花笠音頭」や「河内音頭」など地域の特徴が組み込まれた盆踊りが始まり、郷土色豊かなものとなったのです。
盆踊りは、お盆に踊ることで帰ってきた先祖の霊を慰め供養するだけでなく、農作物の豊作を願うためでもあります。
農業を主としてきた日本ならではの文化でしょう。
豊作祈願は、豊作を願うと同時に自然の恵に感謝する機会にもなります。
日本の伝統行事では先祖供養と自然への感謝がつながっていることが多いですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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