二百十日雑感

2014年 09月1日 - 日常

今日9月1日は「二百十日(にひゃくとおか)」、立春(2月4日)から数えて210日目です。
この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか荒れ日などと言われています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。
二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれていて、雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのですね。
農作物を風雨の被害から守るため、各地で風鎮めの儀式や祭が行われていて、風祭りもそのひとつです。

境内前の田んぼを見渡してみますと、黄金色に色づき始めた稲穂が徐々に頭を垂れ、秋の気配が感じられるのも事実です。
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また今日9月1日は「防災の日」でもあります。
防災の日は、昭和35年年6月11日の閣議で、9月1日を防災の日とすることが了解されたことに始まります。
9月1日を「防災の日」とした経緯は、調べてみますと以下のとおりでした。

9月1日は、関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、また、昭和34年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,917人)を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました。
次に、昭和35年9月1日発行の官報資料に登載された「防災の日」の創設に関する記述を紹介します。
「政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しようというのが、『防災の日』創設のねらいである。もちろん、災害に対しては、常日ごろから注意を怠らず、万全の準備を整えていなければならないのであるが、災害の発生を未然に防止し、あるいは被害を最小限に止めるには、どうすればよいかということを、みんなが各人の持場で、家庭で、職場で考え、そのための活動をする日を作ろうということで、毎年9月1日を『防災の日』とすることになったのである」と、制定の主旨が記されています。

今日も各地で防災訓練が行われていますが、特に今年は先日の広島市の激甚災害等がありましたので、台風シーズンとなる今月も災害防止に注意を払わなければなりませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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