秋の七草
2014年 09月2日 - 日常
山上憶良が「万葉集」で次のような「秋の七草」の詩を詠んでいます。
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
(はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな おみなえし また ふじばかま あさがおのはな)
以来、これらの草花が「秋の七草」とされてきました。
1 萩の花は、ハギ(萩)
2 尾花は、ススキの穂
3 葛花は、クズ
4 瞿麦の花は、ナデシコ
5 女郎花は、オミナエシ
6 藤袴は、フジバカマ
7 朝貌は、アサガオ
ただし7番目のアサガオは、私たちがよく知っている朝顔ではなく桔梗(キキョウ)であるといわれ、当時は朝に咲くきれいな花を「アサガオ」と呼んでいました。
余談ですが「秋の七草」のうち、気象庁で生物季節として観測しているものは、ハギ(ヤマハギ)とススキだそうです。
春の七草は食用ですが、秋の七草は観賞するためのものです。
比較的身近で見られる花もありますので、探してみてはいかがでしょうか?
そこで、たくさんの植物の名前が出てきて覚えるのが大変ですよね。
簡単に覚える方法がありましたのでご紹介しましょう。
春の七草の場合 ⇒ セリ・ナズナ、 ゴギョウ・ハコベラ、 ホトケノザ、 スズナ・スズシロ
秋の七草の場合 ⇒ ハギ・キキョウ、 クズ・フジバカマ、 オミナエシ、 オバナ・ナデシコ
といったふうに、五七五調になっているので、何回か呪文のように唱えれば覚えることができるそうです。
これまた挑戦してみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました。 法華坊主 joe