秋本番

2014年 09月14日 - 日常

全国で1万5000人以上が犠牲となった東日本大震災の発生から、今月11日で3年半が過ぎました。
被災規模の大きい岩手、宮城、福島3県では計2597人が行方不明のままとなっています。
避難先などで亡くなる「関連死」が3県で3000人を超えるなど、震災被害は今も拡大し続けています。

立正院ではこの日、法華宗東北教区「僧侶・寺族研修会」が執り行われました。
管内から16名の精鋭が集合し、興隆学林の株橋学監を招聘して「法則」についての勉強会です。
先生の多岐にわたる布教を実践した講義は、力溢れ、信仰を基盤に、心にグサッと響くありがたい研修会でした。
1夜両日に亘る研修会終了後、宮城県太平洋沿岸に移動し、名取市閖上日和山、14名の生徒が犠牲になった閖上中学校、白砂青松の荒浜海岸において読経唱題してまいりました。

さて、季節は確実に秋本番へ向かっています。
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普段私たちが使っている「秋」という漢字は、『禾偏(のぎへん)』に『火』と書いています。
この秋という字の語源を調べて見ると「空」「収穫」「草木」の3つの「あき」説があります。
まず、「あき」は湿気をたくさん含んだ夏空から、秋になると高い雲や遠くまで見渡せる空になります。
そこで、明るく澄んだ空、あきらか(清明)であるという説です。
次に、禾つまりイネをたくさん穫り入れる、飽き満ちるという説です。
火という字はもともとの発音では「キ」で、それがやがて転じて「シュウ(シウ)」になり、穫り入れるという意味の「収」からきているそうです。
また、この季節になると草木が赤や黄色に色づくようになりますが、そのアカ(紅)クなるという意味が語源だともいわれています。
周辺の田んぼでも、この3連休を利用して「稲刈り」が始まりました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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