「鞴」何と読みますか?

2014年 12月29日 - 日常

秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまは今日、20歳の誕生日を迎え、ティアラを身につけて、皇居で天皇皇后両陛下にあいさつをされました。
すっごく可愛いと思いませんか?

それはともかくとして「鞴」って、何と読むかご存知ですか?
鞴とは、昔の金属の精鉄や加工には欠くことのできない、火をおこすための道具です。
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旧暦の11月8日には、全国的に、鍛冶屋・刀工・鋳物師などが仕事を休んで稲荷神社に詣で、「鞴祭り」を行いました。
鞴祭りには、鍛冶屋や鋳物師だけでなく、彫り物師・風呂屋など火を使う商売の家では稲荷神に詣でてお札を受け、仕事場に貼り、鞴を清めて注連縄を張り、お神酒や餅を供えました。
鞴祭りのミカンを食べると、風邪やはしかにかからないと信じられていたため、夕方から門前で餅やミカンをまいて近所の子どもにふるまいました。
今日12月29日は、旧暦の11月8日です。
今朝、法華坊主も、かつて鍛冶屋をしていた旧家に鞴祭りのご祈願に行ってきました。
もともと農耕の神、食物の神とされていた稲荷が、この場合は鍛冶屋の神とされたのは、穀物の神として祀られていた稲荷が、穀物を調理するための火の神に転じ、さらに、火を操る職業の鍛冶屋の守護神となっていったと考えられています。
また、稲荷神と鍛冶屋の関係を説明する説話もあります。
昔、三条小鍛冶宗近という人が刀を鍛えたときに稲荷神が手助けしたという説話や、後鳥羽上皇が刀を鍛えたとき稲荷山の土を使ったという説話等があります。
都会でも地方でも、今は「鞴祭り」を奉修するお宅は少なくなっていることでしょう。

そこで「鞴」は「ふいご」と読むのが正解です。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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